毎回、結末は分かっているものの、五丈原の戦いが近づいてくると辛くなる。劉備が亡くなった後くらいから、雲行きがだいぶ怪しくなってくるのだが、何回見ても慣れない。
諸葛亮の性格的に、自分でやれることは自分で全部やりたいタイプなんじゃないかと思うので、あまり人に頼ったりはしなかったのかなと。そもそもあの頃には頼れるような人材も少なかったというのもあるかもしれないが。
やっぱり徐庶が魏へ行かず、龐統、法正らがもっと長生きしてくれればと思わずにはいられない。そうすれば体力面・気力面・心労共にだいぶ軽減されたのではないかなあ。姜維という若手を連れてこられたことが唯一の救い。あとは古参である趙雲が長い間蜀にいてくれたのは心強かったのではないかなと思う。
自分に残された時間が少ないと感じた諸葛亮は、魏への北伐を重ねるが、これまた天才軍師である司馬懿によって攻めきれない。個人的には諸葛亮VS司馬懿が大好きなので、ここら辺をもっと細かく見たい。三國無双8だと、司馬懿は諸葛亮をかなり意識していることがうかがえるが、諸葛亮はどう思っていたのかはあまり分からない。お互いに邪魔だなと思っていたのか、知者として認めていたのかは不明だが、同じ軍に仕えていたら意外といいコンビになっていたのかもと思わなくもない。
性格的には合わなそうだけど、キレ者同士で策や未来について話すのはお互いに刺激を受けられそうでは?と。仲良くはならないだろうし、警戒心やら猜疑心やらももちろんありそうだけど、軍師という面で言うと、この二人のタッグは手強いし、怖いし、なんなら近づきたくない(笑)
戦が始まる前からなんだか弱々しい諸葛亮を見るだけで、なんとも言えない物悲しさを感じる。劉備が国を持つ前から色々と乗り越えてきたもんね・・・と諸葛亮の心中を勝手に想像してはしんみりしてしまう。
エンディングで姜維に羽扇を渡すところで、ふつうに泣いた。こんなにも蜀に貢献した人の最期が、こんなにも静かでひそやかでいいのか。。。彼らしいと言えば彼らしいけれど、ずっと見送る側だった彼のことを考えると、やはり寂しい。星が煌めく夜空の中、一際大きな星が流れたと同時に諸葛亮の人生も幕を閉じる。
星を読む彼らしい、美しくも儚い幕引きに涙が溢れた。きっとこちらの世界では忙しい毎日で休む暇もなかっただろうから、あちらの世界では、共に支え合った仲間や友と一緒に穏やかに過ごしてほしいなぁ。
諸葛亮は目的のためには自分を犠牲にできる人だと思うし、それすら策の内みたいに思ってそう。気に入った人には意外と甘いんじゃないかなとも思うし、そういう場面では情が滲んでしまって、とはいえ立場上そうもいかず、自分の感情を切り離して生きていかなくてはいけなかったのかなとも思う。感情が表に出にくい人に見えるけど、あれは意図的にそうしていたのではないだろうか。自分の心すらも律していた彼は、本当はどういう人物だったのかとても気になる。
諸葛亮が五丈原で没しないルートも見てみたい。彼が生きていれば、蜀の命運も違っていたのだろうか。司馬懿とのやり取りももっと見たいので、諸葛亮生存ルートもいつか出してほしいな。
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